ビジネス日本語
ビジネスマナーとは
①ビジネスの世界の潤滑油
ビジネスマナーとは、ビジネス世界で共通な基準や考え方で、ビジネスの目的達成をよりスムーズに進めるための潤滑油といえます。 ②ビジネスパーソンの行動指針
ビジネスパーソンの立ち居振る舞いや言葉遣いなど、どのようにすればよい評価を得られるかを、具現化したものがビジネスマナーです。言いかえれば、ビジネスパーソンの行動指針とも言えます。 ③人や会社を評価する際の基準
人や会社を評価する際の基準は、仕事に対する能力だけではありません。その人や会社の品性やマナーも大きな基準となるのです。仕事さえできれば、マナーなどどうでもいい、という考え方は長続きしないほうが多いものです。
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ビジネス日本語 第一課 ビジネスマンの心構え
第1章 ビジネスマンの心構え
◆ 他人に好感を与える言動がビジネスマナーです。
◆ 社会は1人で成り立っているわけではありません。自分が働く会社内では多数の人が共同して仕事しま
す。また、お客様とも仕事をします。多くの人が協同するためには、お互いに気持よく仕事できることが最低限必要です。
◆ この最低限の礼儀がビジネスマナーです。
第一節 表情と話し方
①「笑顔」がいちばん大事!
◆ 人は自分の顔に責任を持たねばならない (A.リンカーン)
◆ よい顔が推薦状であるならば、よい心は信用状である(エドワード.G.ブルワー.リットン:イギリスの作家 ) ◆ 男の顔は履歴書 (大宅壮一:日本のジャーナリスト 、社会評論家)
②話の声調も重要
明るく、はきはき、わかりやすい発声・発音を身につけましょう 。 禁物:
(×) ①早口
(×) ②単調な口調;
(×) ③音量が小さすぎたり、大きすぎたりする; (×) ④語尾を伸ばす。
「◎◎でーす。」「お世話になっておりますー。」
③言葉遣いは心遣い
状況や場合によって、言葉遣いを注意します。
状況に応じた上司の名前の呼び方に気をつけましょう。
◎ 1対1の場合→ 課長
◎ 他部署の上司も同席の場合→ ○○課長
◎ 上司を知っている取引先に対して呼ぶ場合→ ○○は
◎ 上司の肩書きを取引先に示したい場合→課長の○○/私共の課長の○○ ◎ 上司の身内に対して呼ぶ場合→ ○○課長
第二節 身だしなみ
いくら豊富な知識を持っていたとしても、第一印象が悪ければ、話を聞いてもらうチャンスを逃してしまいます。ビジネスチャンスはほんの一瞬! 「感じが悪い」、「だらしない」と思われてしまったら、それは相手の記憶に先入観として残ってしまいます。ビジネスの世界ではプライベートとは異なり、「そのうちに」、「徐々に」ということは通用しないのです。
第一印象を決める要因 (1) 見た目 外見(身だしなみ、表情)・態度(身のこなし) (2) 話し方 言葉遣い・話すトーン・声の大きさ・スピード (主に話の音の部分) (3) 内容 組み立て、分かりやすさ 身だしなみの基本
身だしなみ3大ポイント
(1)清潔感 :相手に良い印象を与える
55% 38% 7% 1
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(2)周りとのバランス :職場に相応しいものを選ぶ (3)機能的 :動きやすく、仕事がしやすいものを選ぶ
①清潔感が大切:ふけ、汚れ(衣服・靴・爪先など)、控え目なマニキュア ②服装の基本:スーツ ③制服: ④靴と靴下 ⑤ヘアスタイル ⑥口の清潔 ⑦アクセサリー
☆ 面接では清潔感のある身だしなみが大切
転職者の場合も、新卒者の場合も、面接の際の服装は、面接官に与える印象を大きく左右します。 仕事をする人間としてふさわしいもの、
清潔感のある服装を選ぶことが面接の際の身だしなみの重要なポイントです。 男性が面接を受ける場合の服装はスーツです。
濃紺など、派手さの無い落ち着いた色のものを選び、ボタンはきちんとと止めます。 女性が面接を受ける場合も、色やデザインが無難なスーツにする人が多いようです。 最近では「自分らしさ」をアピールするためにパンツスーツという人も多くなっています。
転職者の人も、社会経験や仕事への意気込みを、服装からもアピール出来ると良いですね。華美にならないように注意して、髪型やメイクも清潔感を忘れない身だしなみを心がけ、面接官に好印象を与えましょう。
第三節 姿勢と動作
姿勢美人になろう
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オフィスを歩くあなたを想像してください。背筋は伸びていますか? パンプスを引きずって歩いてはいませんか? 初めて会った人があなたを判断する基準は、「見た目」です。美しい立ち居振る舞いは、社内外ともに相手に好印象を与えることができます。
今回は、ビジネスマナーの基本中の基本である正しい姿勢やおじぎのマナーを再確認しましょう。 ① 立った姿勢
② 座った姿勢(椅子の場合)
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② 座った姿勢(正座の場合)
お辞儀
お辞儀の文化 夏は湿気が多く、お互いが汗で湿っている事が多い状況から、日本では握手は敬遠されてきたため、お辞儀をする文化が広まっている。また頭(人間の身体で最も弱い部分)を相手の前に差し出すことでお互いに敵意が無く敬意を表する意味がある。
③お辞儀の種類
☆ 軽いお辞儀:会釈
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☆ 一般なお辞儀:敬礼
☆ 最も丁寧なお辞儀:最敬礼
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お辞儀の基本動作
日本では、お辞儀はビジネス上のマナーの基本とされ、新人研修や接遇の講義などで頻繁に取り上げられる。 基本的な動作は以下のとおり。
立ち止まり、きれいな姿勢で立つ。 相手と目を合わせる。 腰を折り曲げる。 腰を戻す。
「語先後礼」という言葉にあるとおり、先に「ありがとうございます」などを言ってからお辞儀をするのが正式とされるが、実際にはお詫びなどの特別な状況を除き、お辞儀しながら言葉を発することが多い。
「語先後礼」と「同時礼」/会釈 (静止会釈、流れ会釈、目礼)
「おはようございます」「ありがとうございます」などの言葉を言ってから頭を下げることを「語先後礼」、言葉を言いながら頭を下げることを「同時礼」と言います。正式なお辞儀は「語先後礼」。お礼を言うときや謝罪するときなどはこちらですが、日常の挨拶で常に語先後礼では堅苦しくなりすぎてしまうかもしれません。
●静止会釈:いったん立ち止まって行なう会釈。
●流れ会釈:すれちがいざまなどに、歩きながら行なう会釈を。
●目礼:目線を下げながら上体を少し倒します。言葉はかけられないけれど、気持ちだけでもお伝えしたいときなど。
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